こんにちは、ワタルです。
今回は原さん(@haraponta1496)のブログ【はらブログ】で使用されているロゴについて受注から納品までの全てを公開します。
ご本人には、実際のやりとり・依頼内容を丸裸に公開してよいと許可をもらっているのでご安心を!
こんな意見もあるあなた向けの記事
- どうやって受注できたのか知りたい
- 実案件のやりとりを見てみたい
- ロゴ制作をやってみたい
こんな悩みを解決する記事です!
本記事の内容
・実際のやり取りを公開
・受注できた理由を解説
・案件をこなす上で大切なこと
【執筆者紹介】
・ワタル@Webデザイナー
・ロゴ制作のスキルは決して高くない
今回はロゴ制作ですが提案の方法などは、他にもWordPressカスタマイズや、LP制作の案件にも応用できる内容になってます。
また、今回は記事の中身を、「受注 → ご提案 → 修正 → 納品 → まとめ」と順番にまとめているので体系的に学べるようにしました。
それではさっそく公開していきます!
完成したロゴを公開
いきなりですが、完成したロゴを公開します!
最終的には、3パターンのロゴを納品しました。
見てもらえれば分かるように、そこまで高い技術を使った複雑なロゴではありません。
むしろシンプルで「自分でも作れるのでは⁉︎」と感じる方いるかもしれないです。
では、高いスキルを持っていない僕が、なぜ原さんから案件を受注できたのか?
参考にしてみてくださいね。
ロゴ制作を受注できた理由(受注編)
https://t.co/KFY5YQWwwM
「はらブログ」のロゴを作ってくださる方をゆるく募集します。報酬ももちろん払います〜☺️実家が牛農家なので、
ホルスタインとか黒毛和牛を入れて欲しいです!ご興味ある方、DMよろしくお願いいたします〜!
— 祐太@web制作_年間契約3社 (@haraponta1496) September 9, 2020
9/9(水)のお昼頃、原さんがこのようなツイートをしていました。
「はらブログ」で使用するロゴ制作依頼の内容です。
このツイートの時点で、「ホルスタイン」や「黒毛和牛」というキーワードが含まれていました!
ポイント
相手のちょっとしたキーワードを見逃さない
依頼内容を見かけたら、とりあえず応募
この時点で、全くロゴのイメージはでなかったが、とりあえずDMを送りました。
このような感じで、とりあえず意思を示す感じです。
今の僕もそうですが、案件を見つけて「自分の技術では無理だな...」「納期までが短いから少し大変そうだな...」と感じて応募すらしない方も多いと思います。
ですが、応募しないと受注もできないし、学んだことをアウトプットする機会も逃しているんです。
そもそも受注できるかも分からない時点で諦めるのはもったいないので、数打てば当たる精神でとにかく行動しましょう!
ポイント
できるか分からないが、とにかく行動。動かないことには何も生まれない
受注していなくても草案を提出
なんとなく自分の中でイメージが沸き始めたときに原さんから返信がきました。
他の方はイメージつきの提案が多いとのこと。
これは原さんからの煽りなのか、はたまた単純に僕のレベル感を知りたいのか...
真意は聞けていないですが、ここで自分のイメージを伝えないと断られると感じ草案を提出しました。
実はこの画像、実際に僕が制作した画像ではないんです。イメージに合う画像を探し出し提案しました。
これが原さんのイメージと似ていたようで好意的な返信をもらえたのです。
正直、この段階では希望するイメージが【牛】しかなかったので、カッコいいデザインにするのか?可愛らしいデザインにするのか?など情報が全然ありませんでした。
そのため、勘に頼るしかなくシンプルなロゴを提出した流れになります。
本来であればもっとヒアリングを重ね、イメージのすり合わせをする必要がありますが今回はかなりスピーディーに話が進みました!
さらにここで、原さんの「シンプル」というキーワードが出てきたので、そこに焦点を当て自分のできることを提案。
「僕もシンプルなデザインが好きなので、その辺の意図などは汲み取れると思います!」
このように「シンプル」なデザインを私は制作できますよとアピール。
その結果、最終的にロゴ制作を受注できました!
ポイント
できることをしっかりとアピールして、他者と差別化を図る
ロゴ制作を受注できた理由(ご提案編)
ロゴをご提案する前に簡単なヒアリングをして希望を聞きました。
ロゴを作る上で重要なのが、クライアント様の「思い」だと考えています。会社だと「企業理念」になりますね。
今回も原さんに「思い」の部分をしっかりとヒアリング、「習うより慣れろ!」という原さんらしいメッセージが返ってきました。
そして、ここでもう1つ重要なポイント!
初稿を提出するまでに掛かる期間 ~ 納品までの流れをざっくりとお伝えすること。
この記事を見ている方で、できているなら問題ありません。
ですが、意外と説明が抜けていたり、そのまま制作に入ってしまう方もいるようなので注意!
このように、こちらからスケジュールを案内するなどちょっとした工夫でもクライアント様は安心して任せられるのです。
営業や提案に関しての内容は、原さんのブログにまとめてあるので真似するのが良いと思います。
クラウドソーシングで受注率が上がる提案文・営業のコツ(2ヶ月で60万円超えました)
これは余談ですが、実際に制作している風景を知ってもらうのも効果的かもしれません。
今回はIllustratorで作業している時に、スクショをして原さんに報告していました。
これだけで、クライアント様は「こいつ、ちゃんと作ってくれているな〜」と思ってくれるので、これも安心させる方法の1つですね。
ポイント
クライアント様が不安に感じそうなことは、先回りして解消する
初稿で3パターンをご提案
初稿でいくつ提案をするかは個人差があり、とりあえず1パターンの方もいれば、5~10パターンという多くの提案をする方もいるかと思います。
ですが、提案数は少なくても、多くてもダメです。
理由として、提案数が少ない=1パターンだと比較ができない。提案数が多い=選択に迷う
上記のような理由があげられます。
ご提案と言いつつも、ある程度はこちら側で主導権を握ってクライアント様を誘導することも大切なことなのです。
今回は、初稿で3案をご提案しました。
スプレッドシートに一目で比較できるよう、内容をまとめて共有するのもオススメです。
画像と共に「なぜこのようなデザインになったのか?」として説明を入れてあげると相手にも制作意図が伝わります。
初稿の段階で8割は完成している
初稿と言いながらもデザインはほとんど8割ほど完成している状態でお見せしました。
なるべく、この初稿から1案を選んでもらい、あとは色を付けるだけにしておくのが理想かもしれません。
理由としては、なるべく修正をなくすためです。
5~6割の状態で確認してもらい、もし「イメージと違うから他のデザインを提案」してほしいと言われた場合、トータルでかかる制作時間が増えてしまいます。
結果的に納品も遅れてしまうという負のサイクルが生まれるのです。
限られた時間の中でいかに効率よく、相手の期待以上の成果をだすか。
ここを常に意識して作業をすると何倍も早く成長できます!
初稿の3パターンをお見せした結果、1のロゴに決まりました!
ポイント
8割ほど完成した状態の初稿を、3パターンご提案
ロゴ制作を受注できた理由(修正編)
修正に入る前に、ロゴの種類の確認も同時に行い、なるべく少ない回数でのやりとりをするように意識。
ロゴには大きく分けて4種類あり、納品時に「テキストはないの?」「ブログ名、企業名も入れて欲しい!」などの希望もあるかもしれないので先に聞いておきましょう。
さらにポイントとしてあげるのは、この後クライアント様にやってもらいたいアクションを明確することです。今回は、「今後、原さんにやっていただくこと」と記載。
この手順を記載するだけでクライアント様が迷うことなく、次のアクションに移れるので試してみてください!
ご希望を再確認して組み込む
ここでもう一度、ご希望を確認するのをオススメします!
初稿を選ぶと、デザインやカラーのイメージが最初とは少し変わってくることもあるかもしれません。
念のためヒアリングをすることで、よりイメージにマッチした制作ができるようになります。
原さんに確認をしてもらうと、1のロゴかつ色はネイビー〜ブルー系を希望。
また、先ほどロゴの種類でも説明したように実際のテキスト内容も確認しましょう。
今回のように日本語と英語のパターンや、日本語のみ、英語のみのパターンもある。
このようになるべく相手が持っているイメージと、こちらのイメージをすり合わせて1つの作品を作り上げていくことが大切です。
ポイント
デザイン・カラーに認識の齟齬がないか再確認
8割の完成形からブラッシュアップ
初稿の段階で8割ほど完成しているので、残りは色を付けるのと微調整をしていきます。
この時点で、ラインの幅が揃っていませんでした。
なるべく幅を合わせて統一感を出し、耳にあたる丸い部分も調整して見た目をスッキリすることに。
ロゴ制作を受注できた理由(納品編)
最終提案では、色違いで3種類、日本語・英語のパターンの計6パターンを提案!
ここでも1パターンではなく、3パターンを提案することで比較をしてもらいました。
最終的に、選んでいただいたのは②の水色系のロゴに決定!
納品までの期間をできるだけ短くする
画像の投稿日時を見てもらえればわかりますが、応募してから納品まで2日も掛かっていません。
この期間を早いと感じるか、遅いと感じるかは個人差がありますが、僕なりに早く納品できたのではと思っています。
スキルが高くない以上、受注してから納品までの期間を短くするのも1つの策です。
今回の案件では最初の段階で、初稿の提出までに2日間ぐらいかかるかな?と考えていました。
しかし、すでにあるホームページのロゴが欲しい場合、「1日でも早く作って欲しいだろうな〜」と感じなるべく早く納品することに。
クライアント様の立場になったつもりで作業することにより、次に自分がとるべき最適なアクションが見えてくるのです。
ロゴ制作を受注できた理由(まとめ編)
たくさんの方からご提案いただきありがとうございました!
ロゴは@WATARU20190201さんのご提案を採用!
【決め手】
・ヒアリングから3種類のロゴ案を作成くださった
・カラーも1色でシンプル。わかりやすかったゆるく募集したのに超真剣に対応くださり感激でした!
ありがとうございました〜🙇♂️🙇♂️ https://t.co/zoQ3ItCK3b pic.twitter.com/ZEXZq8m75s— 祐太@web制作_年間契約3社 (@haraponta1496) September 11, 2020
Twitterでも、嬉しいコメントをいただき真摯に対応してよかったです!
採用理由
・ヒアリングから3種類のロゴ案を作成くださった
・カラーも1色でシンプル。わかりやすかった
原さんからも上記の理由で、採用してもらえました!
案件をこなす上で大切なこと
本記事では、「高いスキルを持っていない僕が、なぜ案件を受注できたのか?」について実際のやりとりを公開しながらまとめてきました。
記事の要点をまとめると次の3個です。
記事の要点
・できるか分からないが、とにかく行動
・できることをしっかりとアピールして、他者と差別化を図る
・不安に感じそうなことは、先回りして解消
誰でも実践できると思います。
難しいことは何もしていないので、できることから意識していきましょう!
あなたが今すぐできること
具体的TODO
・とにかく案件に応募してみる
・自分なりの強みをアピールする
・相手の不安を解消する
自分なりに試行錯誤して、どんどん行動してみて下さい!
おまけ

今回のロゴは、デザインに黄金比(英: Golden Ratio)を利用しています!
(※上の画像ではサークルをわかりやすくするため、少し太くしている)
黄金比とは簡単に言えば、人間にとって最も安定し、美しく感じられる比率のことです。
Appleの林檎のロゴや、Twitterの鳥のロゴなどは、黄金比を用いて作られていると言われています。
黄金比をデザインに取り入れることで、美的感覚を表現することができ、飽きのこないロゴが完成できました。